10歳年下の妹

「桜苑ちゃん、あいつは桜苑ちゃんが好きだから触りたいだけ。ほっといていいからね、じゃあうちはもう行く」
彼女は身を翻して去っていく。
「ったく」
そういうあいつが私に気づかないうちに私はホームまで駆け上がるけど彼女の妖艶な姿が頭から離れてくれなくて俯いてしまう。
『おねーたん、あのこ、いいの。しおん、、ここ。とくとくのとこ』
紫苑が涙声になってる。紫苑が1番、他なんて私の世界にはいらない。
胸をそうっと撫でると決して留まることのない鼓動が胸に響く。紫苑の柔らかさも、紫苑と共有した鼓動も。