私の病状は治ることなど知らずにどんどん進んでいきました。
胸が苦しくて、家の匂いが寂しくて堪りませんでした。
ドナーを待つようになってからは母が毎朝、早くから病室に来て祈っていました。私は寝たふりをして毎朝それを見ていました。なんでこんなにも苦しませたのか、わかりませんでした。
でも誰かの死を願ってしまったことが今でも怖いです。
待ち続けて3年、私の移植優先度はぐんぐん上がっていきました。
ある日の夜、お医者様がいつも来ない遅い時間にやってきて、「ドナーが見つかりました!今すぐ緊急手術になります!」と驚きを含んだ声で言ったのです。
そのまま手術室に運ばれ、麻酔がかかったことまでは現実なのでしょう。
私の手紙のここまでは単なる前書きです。私が一番伝えたかったのはここからです。