自分の顔が赤くなっている気がする。
沈黙のなかに自分の心臓の音が聞こえる。
「え、」
「ごめんね、咲良ちゃん、」
「えっと…何で急に、?」
「凪くんに、頼ってるのやだった…」
え、それって、
「やっぱり、"俺"咲良のこと、好きだ」
間違いなく、律くんの口から聞こえる声。
聞いたことのない口調、声色。
見たことのないくらい真剣な顔。
真っ直ぐな瞳。
心臓がさっき以上に高鳴り、収まらない。
「えへへ、なんちゃってっ!びっくりした?」
「!びっくりしたよ〜っ」
「えへへ、ごめんねっ」
「もうっ、やめてよ〜」
そう言った瞬間、律くんが一度傷ついたような顔をした。
けど次の瞬間にはもういつもの律くんだった。
「えへへ、ごめんってば〜」
「ふふ、元気になってきたみたいで良かった」
「うんっ!おかげさまで。ありがとうね」
「全然良いよ!いつも助けられてるし」
「…咲良ちゃん」
「ん?」
「咲良ちゃんも、やっぱり、……ごめん、何でもないっ」
「そう?なら良いけど何かあったら相談してね」



