あと一分、君を呼び止めていたならば。

 お葬式が終わって3日がたった。そして今日は遺品整理をする日。お葬式のときに唯花が言ってくれた。


 遺品整理中、1つの手紙を封筒を見つけた。思わず開くと優奈の丁寧な文字で『流伊へ』と書かれていた。

[流伊へ]
ついに1周年だね!おめでとう、そしてありがとう。
直接言うのは恥ずかしいから手紙で気持ちを伝えます(笑)ぜひ最後まで読んでね。
出会った日。その日は嫌なことが立て続けにあってすごく落ち込んでいました。でもそんな中、1人、友達と楽しそうに笑う流伊に一目惚れしました。初めて一目惚れしたので、最初は「これって恋なのかな」って思ってましたが見かけるたびにドキドキするので「恋なんだ。流伊のこと好きなんだ。」ってなりました。そしたらまさかの両想いっていう奇跡の出逢いでしたね(笑)
流伊には本当に感謝しています。ありがとう。これからもたくさん喧嘩するかもだけど、何回でも仲直りして仲良くしていこうね。大好きだよ!!
この世で一番大切な人が流伊な優奈より。

「ッ、、、」
涙が次から次へと流れる。
無理なのに。無理だとわかっているのに。
「直接ッ、受け取ってッ、ありがとうってッ、伝えたかったッ!」 

 一時間後。やっと涙が枯れてきた俺はまだ濡れている目をこすり、スマホを手にとって。一通のメールを送った。送り先は優奈。
『ごめん。ありがとう。愛してる』
最後に句点をつけないのは、続きを直接伝えたいから。
「優奈、続きはまた会えたときに聞いてください」