あと一分、君を呼び止めていたならば。

 数日後。優奈のいとこの唯花から一通のメールがきた。
【優奈、さっき天国に行ったよ】
「!!ッ」
涙が次から次へと流れて、止まらない。
【お葬式するから来てね】

【彼女すら守れないのに行っていいところじゃないと思う】 

【行くか、行かないかは自分で決めていいと思うけど、優奈はきっと待ってるよ】 

「、、、、」

【わかった。優奈に謝らせてほしい】

【うん、それがいいと思う】

 近所のショッピングモールにいろいろ買いに行ったけど、一歩、一歩進むたびに優奈との思い出を思い出す。一階のスーパーは優奈が風邪ひいたときに看病する人がいなくて俺が看病することになって。すごく急だったから何も持たずに家を出た俺は慌てて飲み物とか買いに行った。ニ階のアクセサリーショップでは付き合って初めての優奈の誕生日にイヤリングを買った。三階の服屋さんは優奈がお気に入りのお店なんだ、と楽しそうに話す横顔を思い出させる。
 しばらく歩いたけどやっぱり思い出が蘇ってきて、いてもたってもいられなくなって家に帰った。