「害のなさそうな我が家の娘と結婚したいのでしょう?
私はいかがですか?」
と視察に出た先で出会った野菜売りのおばさんのようなことを言う。
「私が好みでないのは存じております。
私も王子は好みではありません」
ハッキリ言うなあ、と思ったが、賢いシルヴァーナは、
「ですが、意外と結婚というのは、好みでない者同士のほうが長く上手くいくものなのかもしれませんよ。
相手にそんなに期待してないので、嫌なところが見えてきてもガックリこないですしね」
と言う。
「まあ……そんなものかもしれないな」
「熱くお互いを求め、燃え上がった二人はすぐに鎮火するもの」
王子、私と結婚しましょう、とプロポーズされる。
「だから、本買ってください」
とシルヴァーナは館長の手にあった本のメモをとり、渡してくる。
笑ってしまった。
「お前はいつもわかりやすくてよい」
そう言ったあとで、王子は言った。
「しかし、熱く相手を求め、深く愛し合っているカップルが上手くいかないというのなら、アルベルトたちは上手くいかないな」
そうかもしれませんね、と言いながらも、それは別にどっちでもいいようで、シルヴァーナは、ぎゅっと本のメモを自分の手に握らせる。
上からレティシアが覗いて笑っていた。
私はいかがですか?」
と視察に出た先で出会った野菜売りのおばさんのようなことを言う。
「私が好みでないのは存じております。
私も王子は好みではありません」
ハッキリ言うなあ、と思ったが、賢いシルヴァーナは、
「ですが、意外と結婚というのは、好みでない者同士のほうが長く上手くいくものなのかもしれませんよ。
相手にそんなに期待してないので、嫌なところが見えてきてもガックリこないですしね」
と言う。
「まあ……そんなものかもしれないな」
「熱くお互いを求め、燃え上がった二人はすぐに鎮火するもの」
王子、私と結婚しましょう、とプロポーズされる。
「だから、本買ってください」
とシルヴァーナは館長の手にあった本のメモをとり、渡してくる。
笑ってしまった。
「お前はいつもわかりやすくてよい」
そう言ったあとで、王子は言った。
「しかし、熱く相手を求め、深く愛し合っているカップルが上手くいかないというのなら、アルベルトたちは上手くいかないな」
そうかもしれませんね、と言いながらも、それは別にどっちでもいいようで、シルヴァーナは、ぎゅっと本のメモを自分の手に握らせる。
上からレティシアが覗いて笑っていた。



