冷徹宰相様の嫁探し

 いや、そもそもお前、さっきからずっとマレーヌに告白しているようなものだからな、と思いながら、王子は言った。

「……好みではない」

 好みでなかったわけではなく、好みだと言おうものなら、二人に殺されそうだったからだ。

 ほんとうにお前、なんで妃候補にマレーヌを連れてきた……。

 いらぬ失恋をしてしまったではないか、と忠実なる宰相を見ながら、王子は思っていた。