だが、お前は確実に血迷っているぞ、アルベルト。
確かにマレーヌは愛らしいが、世界一愛らしいかというと、そうでもない、
と失礼なことを王子が思ったとき、マレーヌが反論しはじめた。
「いいえ、宰相様。
エヴァン王子は、好きではない、とおっしゃらなかっただけで。
好きだとはおっしゃっておりません」
「なにを言う。
王子はお前を好いておられる。
あまり恋愛の経験がないので、口には出せないのだ」
待て。
何故、お前が私の感情を決めるアルベルト、と思っていたが。
それが正解のような気もしていた。
そこで、アルベルトは、ふっと瞳に暗い影を落とす。
今、勝ち誇っていたのにどうした? と思う王子の前で、アルベルトは言った。
「そう。
わかっていたのに、淡い期待をしてしまった。
こんなに愛らしく面白い娘を王子が選ばないなどと、そんなことあるわけもないのに」
……だから、なに私の前で告白しておるのだ、お前は
「いえいえ、何をおっしゃっているのですか、宰相様。
誰もが、面白いを求めているとは限りません」
「そうなのか?
私は面白くないより、面白い方が良いのだが。
どんな苦難もお前のような娘がいて。
いつも隣で笑っていてくれたら、楽しく乗り越えられそうな気がするのだ」
……いや、お前たちもう、二人で話したらどうだ? と思っているうちに、
「宰相様。
王子は面白い女より、影のある女の方が好きかもしれませんよ」
とマレーヌに勝手に好みのタイプを決められる。
確かにマレーヌは愛らしいが、世界一愛らしいかというと、そうでもない、
と失礼なことを王子が思ったとき、マレーヌが反論しはじめた。
「いいえ、宰相様。
エヴァン王子は、好きではない、とおっしゃらなかっただけで。
好きだとはおっしゃっておりません」
「なにを言う。
王子はお前を好いておられる。
あまり恋愛の経験がないので、口には出せないのだ」
待て。
何故、お前が私の感情を決めるアルベルト、と思っていたが。
それが正解のような気もしていた。
そこで、アルベルトは、ふっと瞳に暗い影を落とす。
今、勝ち誇っていたのにどうした? と思う王子の前で、アルベルトは言った。
「そう。
わかっていたのに、淡い期待をしてしまった。
こんなに愛らしく面白い娘を王子が選ばないなどと、そんなことあるわけもないのに」
……だから、なに私の前で告白しておるのだ、お前は
「いえいえ、何をおっしゃっているのですか、宰相様。
誰もが、面白いを求めているとは限りません」
「そうなのか?
私は面白くないより、面白い方が良いのだが。
どんな苦難もお前のような娘がいて。
いつも隣で笑っていてくれたら、楽しく乗り越えられそうな気がするのだ」
……いや、お前たちもう、二人で話したらどうだ? と思っているうちに、
「宰相様。
王子は面白い女より、影のある女の方が好きかもしれませんよ」
とマレーヌに勝手に好みのタイプを決められる。



