君だけだと誓う

「もう夜だー。今日も一日、終わっちゃう。」

私はほんの少し湿った土に手を置いて、腰を上げた。

迷うことなく道を歩く。
月明かりに照らされた竹はどこか幻想的な気がした。
私を通せんぼする竹をかき分けて道路へ戻る。

今はちょうど人通りの多い時間だけれど、人気のない裏道はとてもしんとしていた。

けれど、小さい頃から通っていた私は、この静けささえもどこか、懐かしく感じる。

「ふふっ。」

昔のことを思い出して一人で笑う。傍から見たら奇妙でしかないだろう。
でも、ここは私の大切な思い出の地。笑顔が出てしまうことについては仕方がないだろう。

「何笑ってるんだ。」

背後から、低い声がした。
でも全然怖くなくて、むしろ懐かしい感じがした。

「?」

後ろを振り向くと、ハーブのさっぱりとしたニオイがした。

――この匂い、、

目線をあげると、予想していた顔があった。

色素の薄い金髪が月明かりに照らされ、風に流され、映画のワンシーンのように感じる。

「理桜、くん、」

予想もしなかった出会いに、驚きが隠せない。

会うのは、何年ぶりだろうか。
3年、いや、4年も会っていない。

どんな顔をしていえばいいんだろう。どうやって話せばいいんだっけ?

あ、れ、、、?私、こんなに動揺してどうしたの?

もう、大人なんだから。
理桜くんだって、覚えてないよね――――――。