次の日、幼稚園に行っても充希くんの顔はなかった。
「今日は、大事なお話があります。」
いつも柔らかい先生の声が、少しだけ「硬かった。
その異変に気付き、部屋は静かになった。
「充希くんが転園しました。」
心がざわざわするのを感じた。
「遠くに、行ってしまいました。」
何かが、引っかかる。
昨日、小指を絡めて
「絶対また会おうね」
そう言ってきた。
「また明日」
いつもだったら、そういうのに。
言わなかった、充希くんは転園が分かっていた――――?
それ以上のことは、何もわからなかった。
勘の鋭いといわれている子供たちは
じっと黙った後、遊びを再開した。
先生が、ほっとした顔をしたのを私は見逃さなかった。
「先生、充希くんはどこにいるんですか?会えるんですか?」
じっと先生の目を見た。
たくさんの友達の視線が集まるのを感じた。
いつもならひるんでいるけど、そんなこと絶対にしない。
先生はぐっと黙った。
「先生!」
さっきよりも大きな声を出した。
園児にこんな行動力があるなんて
ここまで考えられるなんて
先生だって思ってもみなかったはずだ。
「ごめんなさいね、花楽里さん。先生たちの決まりで、言えないの。」
ああ、またそれだ。
でも、それが正しいってわかってる
だから
「はい。」
そうしか言えなかった。
「今日は、大事なお話があります。」
いつも柔らかい先生の声が、少しだけ「硬かった。
その異変に気付き、部屋は静かになった。
「充希くんが転園しました。」
心がざわざわするのを感じた。
「遠くに、行ってしまいました。」
何かが、引っかかる。
昨日、小指を絡めて
「絶対また会おうね」
そう言ってきた。
「また明日」
いつもだったら、そういうのに。
言わなかった、充希くんは転園が分かっていた――――?
それ以上のことは、何もわからなかった。
勘の鋭いといわれている子供たちは
じっと黙った後、遊びを再開した。
先生が、ほっとした顔をしたのを私は見逃さなかった。
「先生、充希くんはどこにいるんですか?会えるんですか?」
じっと先生の目を見た。
たくさんの友達の視線が集まるのを感じた。
いつもならひるんでいるけど、そんなこと絶対にしない。
先生はぐっと黙った。
「先生!」
さっきよりも大きな声を出した。
園児にこんな行動力があるなんて
ここまで考えられるなんて
先生だって思ってもみなかったはずだ。
「ごめんなさいね、花楽里さん。先生たちの決まりで、言えないの。」
ああ、またそれだ。
でも、それが正しいってわかってる
だから
「はい。」
そうしか言えなかった。



