君だけだと誓う

にこりと笑った顔が、印象的だった。

弟のように、いつもついてきてくれた。

大きなぱっちりとした瞳。

であった頃は、物陰から私を見ているだけだったのに。

「充希っていうの?じゃあ、充希くんだね。」

そう言って、手を伸ばした。

そうしたら、今にも泣きそうな顔で、手を伸ばしてきた。

「よろしくね。」

「ん」

最初の会話は1文字だけだった。
けれどにっこりと笑っていた。

高くて、きれいで可愛らしい
そんな声。もう一度。もう一度だけでいいから会ってみたかった。

「花楽里ちゃん、花楽里ちゃん、大人になったら何になりたい?」

「あたしはね、看護師さんになるの。」

「そうなんだ。じゃあ僕もお医者さんになるから、けっこんしようね。」

「うん。」

そう言って、にっこりと笑った。

――――この一言が、私を悩ませるなんて思ってもいなかった。