君だけだと誓う

「?」

憐くんが何か、冊子を落とした。

大事そうな手帳で、写真が挟まっていた。

「―――!これ――」

10年前、アメリカへ引っ越した幼馴染。

充希(みつき)くんだった。

「なんで、憐くんが―――」

充希くんは、憐くんとは親しくなかった。

遊んだこともなかったはずだ。

それなのに、どうして――――

なんでだかは分からない。

けれど何か怖いことが起きそうな気がしていた。

充希くん、どこに行ったの?
憐くん、どうしてこれを持ってるの?

不安感に飲み込まれそうだった。

どうして、二人が一緒にいるの?

一度、家に持ち帰った。

「・・・明日にでも渡そう。」

そう思って、カバンに入れた。

けれど次の日、憐くんは来なかった。

どうして?

1学期いっぱいは、居るはずだったのに。

ふと、理桜くんの顔が浮かんだ。

憐くんを突き放したときの、見たことのないような冷たい目。

あの時の憐くんは
今にも泣きそうな、触れたら壊れてしまいそうな目をしていた。

大丈夫かな。

―――――会えなく、ならないよね。

充希くんみたいに、ならないよね――――?