君だけだと誓う

心の底から笑っていた。
でも、何かが突っかかった

「こんなに、かわいかったんだね。メイクってすごいなぁ。君じゃないみたいだ」

優しそうに言っていて、鋭いとげのある言葉。

みぞおちのあたりに、突き刺さるみたいだ。

「じゃぁね」

去っていった陽人君。

晴菜ちゃんが張り切って用意してくれた会場は大きくて
すぐにどこか遠くに離れて行ってしまった。



君じゃないみたいだ。



その一言だけが私の背中に重くのしかかる。

そうだよね。

男子になんて興味もなかった私が好きになったくらいだ。
もっとかわいい子はいっぱいいる。

かわいくなったところで、所詮私は私。

かわいい子に勝てるわけがない。

なに、うぬぼれてんだろ。

ベランダに出て、顔を冷やした。

涼しい風が心地よい。