君だけだと誓う

「どっれにしようかな~?」

制服がかわいいと高校生の間で噂の
『うさぎカフェ』
通称うさカフェ。

ウサギをモチーフにしたかわいらしい店舗と
甘くておいしい『映え』スイーツ。

メニューを開いて飛び込んでくるのは
ピンクを基調としたイチゴパンケーキだった。

『うさっとしよ?ウサギの国のイチゴパンケーキ♡』

という独特なキャッチフレーズとともに飛び込んでくる写真は、大きな印象を与えた。

晴菜ちゃんは、それを目にしたとたん「なにこれっ?食べたーい!」とはしゃぎ出した。

「店員さ~ん!すいませ~ん!」

晴菜ちゃんが叫んで、店内の店員さん
お客さんまでもがこちらに振り返った。

――――恥ずかしい・・・!

「晴菜ちゃん!呼びベルあるよ!」

ベルを鳴らすと店員さんが来てくれる呼びベル。

も、ウサギだった。

――――じゃなくて!

「あっほんとだ~てへ♡」

晴菜ちゃんは意外と抜けているところがある。

そういうところ含めて可愛らしくて、根っからの可愛さは人を悪くする、という謎の持論が生まれた。

呼びベルを見つけたとたん、チーンと高い音がする。

「お客様、どうなさいましたか?」

不思議の国のアリスを連想させる
メイド服は、噂通り可愛らしい。

「あ、注文したいんですけど」

そういうと、店員さんはにこりと笑って

「承知いたしました。本日は何を?」

と、聞いてきた。

長いまつげとあどけない顔がウサギにあっていて
容姿に合わないしっかりとした対応に驚いた。

――――前言撤回。失礼かもしれない。

なんて、一人で考えているうちに晴菜は注文を終えていた。

「あ、イチゴパンケーキとミルクをアイスで、お願いします。」

私が注文をすると、店員さんは、ぺこりと頭を下げて

「承知いたしました。少々お待ちください。」

そう言って去っていった。