君だけだと誓う


―――――なんて、きれいごとだろうか。
自分の罪を、反省していると自分に言い聞かせている犯罪者みたいだ。

でも、こんなことを考えているのは、私だけ
母さんも父さんも私に冷たい視線を向けたことがない。

「花楽里、大丈夫だったか?すまないな、本当はすぐにでも駆け付けたかったんだが
 急に重要な会議が入ってしまって。。。帰ってこれなくて本当に申し訳ない。」

そう、父さんは言う。

こんな優しいことを言われていたら
敵意を見せられるわけがない。

年頃の反抗期だというのに、反抗の色一つ見えない私の心。

こんなんだからストレスが蓄積してこうなってしまうのかもしれない。

本当は、もっと厳しいことを言われたほうが楽だったかもしれない。
そう思ってしまう自分もいた。

「ありがとう、父さん。」

けれどそんなこと言えるはずもなくて
私は心の奥底の本音を押し殺して、笑った。

優しさがつらいって言ったらこれは、贅沢な悩みなのかな。