君だけだと誓う

コケコッコー!あっさでっすよー!

私の朝は普段、この音で始まる。

お父さんの趣味である
おかしな目覚まし時計の音が鳴る。

もうこんな時間か。

時計の短い針は、5の数字を指していた。

数分経つと、父さんが寝室から出てきた。

寝室といっても、夫婦で寝ているだけなのだけれど。

小さいころは、3人で寝ていたので寝室という呼び名が定着しているが、
実際寝室として利用しているのは、2人だけである。
自分自身が一人で寝ていることに違和感はないし、もし兄や姉がいたら同じになるだろうと考えている。
それに、夫婦の時間を大切にしてほしいというのが娘の気持ちである。          

若いうちに私を生んだ母さんは、新婚旅行にもいっていない。
生々しい現実と責任感で、私はのびのびと生活することに引け目を感じていた。