君だけだと誓う


「やった」

心なしか声が弾んだ気がする。

自分の気持ちが動いたときに思い出すのはこの言葉

よく、母親に言われる。

『もっと自分を大切にしなさい。あなたは自分の感情に疎いんだから。』

そう、言われる。

鈴朱君にだって言われた。

『花楽里ちゃんは少し自分のことを理解できてないからストレスがたまりやすいんだ。』

二人とも同じことを言うのだから、面白い。

私自身は自分が自分の感情に疎いと思ったことはないけれど、
特別距離の近い二人が言うのなら、そのことに間違いはないと思う。

おにぎりをレンジで温めて口に運ぶ。

「あつっ⁉」

少し温めすぎたかもしれない。

おにぎりからは湯気が立ち上っていた。

今日のおにぎりの具は鮭だった。

きれいなサーモンピンクで、おにぎりの真ん中に入ってる。
上にも、ちょこんと乗っている。

ホロホロとこぼれる白米と
丁度いいしょっぱさの鮭が相まってとてもおいしい。