君だけだと誓う


『俺なんか、俺なんか。いないほうが―――――』

そう思っていた自分が馬鹿みたいに
明るく飄々と生きる。

人が変わったかのように笑顔を振りまく。

自分が不幸だったとしても
それを不幸ととらえるかは
自分次第だから。

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出会ったのはか弱い女の子。

『なんでずっとわらっているの・・・?』

名前も知らない女の子にそう聞かれた。

ずっと、笑っている理由。

笑顔でい続けられる理由。

「楽しいから。」

俺は、楽しいから笑う。
愛想笑いなんてしない。

生きたいように生きる。

それが俺のモットーだった。

そして、みんなそうなんだと思っていた。

けれど女の子は、ひどく驚いたような顔をした。
知らない何かを見つめているような、そんな顔。

「楽、しい・・・?」
「うん」

女の子は、初めて聞いた言葉を繰り返すかのように
楽しいといった。
不思議な何かのような、持っていなかったもののような。
忘れてしまったもののような、探しているもののような。

そんな、顔だった。

「そっ、、、かっ、、、」

彼女の目には、光るものが見えた

顔を真っ赤に染めて廊下に崩れ落ちるように座り込んだ。

そんな彼女に何をしてあげたらいいかわからなかった。

なぜ泣いているのかもわからなくて、
背中をさすることしかできなかった。