。。。
言うことを聞かずに跳ねる癖っ毛とにらめっこすること5分。
私のいらだちは最高潮に達していた。
「どうしてこうも直らないの!?ああもうっ!」
無理矢理髪の形を整え、スプレーで固める。
「はー。」
大きくため息をつく。深呼吸して、にっと口角を上げる
「行ってきまーす」
家のドアを開け、玄関を出る。
通学路はいつ見ても賑わっていて、たくさんの会話が聞こえる。
「おはよ、晴菜」
「花楽里。珍しいわね。」
後藤晴菜。美しい漆黒のストレートヘア。大きく、美しい瞳。晴菜はいつだって美しい。小さい頃の愛らしさも相まって、発光して見える。容姿端麗成績優秀。



