「私はジゼル様が好きです。どうか結婚してくださいませんか? 前国王陛下や現国王陛下からの許可はいただいております。ですが、あなたの気持ちが伴わなければそれに意味はありません」
「そんなの、端から答えは出ているわよ」
ぐすぐすだった私は袖で涙を拭くと、背筋を伸ばして真顔になった。そして、言ってはいけないと自分に言い聞かせてきた言葉をはっきりと口にする。
「私はイーサンが好き。ずっと告白するのを我慢していたくらい、大好きよ」
いつも冷静なイーサンは今回ばかりは顔が赤くなっている。
恥ずかしいのか自身の顔を手で覆い、視線を逸らす。
「これは……やばいですね」
いつも以上にイーサンの色気が爆発している。
その破壊力にタガが外れた私は『好き』を連発した。
「私はイーサンの顔が好き。身体も好き。たまに見せる可愛いところが好き。任務に当たる凛々しい姿も好きでしょ。それから……」
どんなところが好きなのか詳らかに語っていたら、突然目の前が真っ暗になった。
数秒して口を塞がれたのだと気づいた時には、私の意識が一瞬飛んだ。



