毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

牢の扉が開いた。
兵士が白い布を差し出す。処刑用の白装束だった。
鈴音は黙って着替えた。純白の衣。袖も裾も長く、まるで花嫁衣装のようだった。
手枷が外され、新しい縄で両手を縛られる。
「行くぞ」
兵士の声に促され、鈴音は牢を出た。
外は眩しかった。青空が広がっている。雲一つない、澄み切った空。
処刑場への道は長かった。
後宮の門を出て、広場へ。そこには既に群衆が集まっていた。
「来たぞ!」
「毒姫だ!」
罵声が飛んでくる。
「死ね!」
「皇帝様を殺そうとした罪人!」
「地獄に落ちろ!」