恋バナカフェの放課後

「はぁ?それは中野くんが悪くない?」
わたしの話が終わって佳奈が言った。

「だって!よし!綺麗になった!って思って前見たら好きな人がすぐ近くでニコッて笑ってるんでしょ!?メロつかせにきてるじゃん!」

まぁ、確かにわたしもそれは思った。

「お疲れ様のご褒美すぎるよー!!」
と、美奈がじたばたしながら言っている。

「まぁ、確かに妃奈っちと中野くんが一緒に日直って時点で佳奈は今日妃奈っちが遅れてくると思ったけどねー」
さすが、佳奈。察しがいい。

「でもそんなことが起こるとは思ってなかったー!!」

「でも佳奈ちゃんそういった事よく考えられるよねーうちは考えられない。どっからそんな思考を学んでくるの?」

「もちろん!少女漫画に決まってるじゃん!」
と言って佳奈が自信満々になっている。

わたしは今日翔真くんと一緒に日直になったってだけでドキドキしていたのにこんな事が起きたらもうわたし心臓もう、もたないよ。

「ねぇ、妃奈ちゃん。」
瑠奈さんが話し始めた。

「この1週間あって彼と何かがあったのは今日だけ?」

「え、はい。翔真くんとは、全く話してなかったので。」

「なんで?なんで彼と話してないの?」

「翔真くんはとってもモテモテで男子とつるんでるのに、気づけば周りは女子ばっかりで。なのに本人はモテていることに無自覚。なのに、わたしはドキドキして全く話せないんです。」

「アピールしなさいよ。」

「え?」

「アピールしなさい。このままずっと過ごしてたら彼と一生関係縮まんないよ。」

「でも、ドキドキするんです。周りにいる翔真くんファンの子達も怖いし。」

「そんなの関係ないわよ。話しかければいいだけ。周りの目なんか気にしなくていい。話したければ話していいのよ。」

「が、がんばってみます。」

「うん。無理はしないでね。」

瑠奈さんが言ってくれたおかげで今度から話すとき、少しは緊張済みそうで安心する。

ん?そういえば、

「莉奈全然話してないね。」

「あぁ。ごめん。」

「なんかあった?」

「実は妃奈にとっては良いことがあったから良かったんだけど実は海斗が墨汁ぶちまけちゃったのって私のせいなんだよね。」

「え?そうなの?」

「うん。実は……」

莉奈が口をつぐんでいる。そんなことなかなかない。

「ねぇ、莉奈何があったか教えてくれる?」

「あ、うん。実はね……」