私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

…いやいやいや。

なに弱気になってんだ、俺!


まだ転校してきたばっかじゃないか。


「それなら、俺がこの学園で青春をつくってやる!」


俺は握りこぶしをつくった両手を高く掲げた。

――そのとき。


「青春がしたいなんて考えるヤツがいるとはな!」


突如屋上に声が響いて、俺は驚いて肩がビクッと上下した。


「だ…、だれだ!」


振り返ると、給水タンクの陰から人影が見えた。


そこにいたのは、シャツの隙間からオレンジ色の柄Tをチラつかせ、燃えるような派手な赤い髪をしたヤツだった。


「…え、えっと……」


メラメラの赤髪、なんかこえー…!

あっ、でも俺も人のこと言えない金髪か。


すると、赤髪が大きくジャンプした。


ドンッ!


そして、ものすごい着地音が聞こえたと思ったら――。


「友よぉぉぉぉ!!!!」


号泣しながら、突然抱きついてきた。


「…な、なになに!?」


さすがにこわいって!


赤髪はグスンと鼻をすすると、ニカッと笑った。


「オレ、佐野大志(さのたいし)!同じ2Aだから、よろしく」

「は…はあ」


初めて話しかけられたのはうれしいけど、インパクトありすぎる出会いに逆に引いてしまった。


「えっと…、佐野くんは――」

「“大志”でイイって!オレも“七星”って呼んでもイイか?」