私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「秘湯ってやつ?」

「ちょっと入ってみたいかも」

「噂レベルだから、本当にあるかはわからないけどね」

「それでもイイじゃん!探してみようぜ!」



――ということで数日後。

夜の8時、俺たちは部屋を出てロビーに集まった。


今から、寮のどこかにあるという温泉を探しにいく。


〈こんばんはー!私立輝学園アオハル部のぶちょーです〉


配信用動画のため、風雅の持つカメラに向かって語りかける。


〈輝学園に秘湯があるという噂を聞いて、今日はそれを探しに行こうと思います!〉

〈〈イェーイ!〉〉

〈ということで、みんなお風呂セット準備してま〜す〉

〈ただ、就寝時間が10時なので、見つけたとしてもその時間までに浸かって帰ってこないといけないという、タイムリミットもあります〉

〈でも、オレはいつも風呂3分で上がるから余裕かな〉

〈ポチ、それは汚ぇよ。ちゃんと洗えって〉

〈洗ってるよ!逆に、ますくんは長風呂すぎ――〉

〈はいはいはい!時間もないので、さっそく探しにいきま〜す〉


ちくわこと、真尋がうまくオープンニングをまとめてくれた。

動画を撮ったまま、寮の中をめぐっていく。


本当なら、もっと早くから探しにいきたかったところ、玲音が用事で外に出ていたため、この時間になった。