私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

【うん。なにかあったのかな】

【緊急だなんて、めずらしいな】


俺たちは始まるまでの間、アオハル部グループメッセージでやり取りをしていた。


〈みなさん、静かにして前を向いてください〉


体育館に響いた先生のマイクの声に、俺は慌ててスマホを制服のポケットに入れた。

“静かにして”と言われても、私語厳禁だからだれもしゃべってなかったけどな。


顔上げると、壇上にひとりの生徒が上っていくのが見えた。

背が高くて、細長いレンズのメガネをかけて、堂々としたたたずまいだ。


それもそのはず――。


〈おはようございます。輝学園生徒会長の花房賢一(はなぶさけんいち)です〉


なんと、学園の最高権力である生徒会の会長サマだった!


生徒会ってだけでも一目置かれる存在なのは、転校してからの空気感でなんとなくはわかってたけど、そのトップに立つのがあの人…。

ひとつ年上の3年生ということもあるが、堅苦しい言葉に無表情が威圧感をかもし出している。


ちょっとでもこの場でふざけた言動でもしてみたら、「即退学!」と言われそうだ。

なんだか苦手だ。


〈急遽、朝の大事な時間に集まっていただきありがとうございます。今回緊急全校集会を開いたのは、みなさんに注意していただきたい事案が発生したからです〉