私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

黒板に俺の名前をチョークで書いた先生が向き直る。


「はい!」


きた、きた、きた…!

気合い入れないと!


自分自身を奮い立たせて、俺はクラス全体を見渡した。


「はじめまして、柴崎七星です」


よしよし、出だしは順調だ。


「自分らしく、それでもって学生の間でしか味わえない青春をしたくて、輝学園にきました」


しかし、俺は徐々に違和感を抱きはじめる。 


…それにしても、なんでこんなに静かなんだ?

もっと「わー!男子だー!」とか、「女子がよかった〜!」とか、フツーは騒ぐもんじゃないの?


そこは気になるところだが、練習した通りに最後までやりきって、俺はクラスメイトに印象づける!


「だからみんな、俺といっしょに青春しようぜ!」


人差し指をビシッと突き立て…、決まった!

ここで、拍手喝采――。


…と思ったら、…あれ?

なんだ、この“シーーーーーーン”…は。


だれも、まばたきすらしていない。


…俺の声、聞こえてた?

転校生がキメた自己紹介をしたっていうのに、…まさかの無反応!?


「それじゃあ柴崎くんは、一番後ろの空いている席に――」


…ちょっと待てーい!

先生までもスルー!?


「あ…あの、拍手とかは…」

「拍手?そんなの、みなさん心の中でしてますよ」


…心の中!?