私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

【いや、俺がリーダーだろ!】

【そうだぞ!リーダーは七星だ!】


風雅と大志とは席が離れている。

もし近かったとしても、私語厳禁のこの学園では気軽に話せない。


でも、スマホアプリのメッセージなら、こうして会話ができる。

くだらない内容だけど、授業中に隠れてするメッセージのやり取りがハラハラでもある。


これも、青春だよな?


うれしくて、俺はクスッと笑った。


「私語厳禁!!」


その直後、加藤先生のミサイルチョークが飛んできたのは言うまでもない。



その日の放課後。

俺たちは、だれもいない屋上で作戦会議をしていた。


「で、部活って具体的になにするつもり?」

「だから、バスケだよ!バスケ!」

「大志、それはわかってるって。俺はとにかく、せ――」

「青春な。七星が言いたいこともわかってるよ」


風雅に先に言われてしまい、俺はぷぅっと頬をふくらませて、口をとがらせた。


「だけど、まずは部員をそろえないことには話にもならないよな」


と風雅が言いかけたときだった。

風に乗って、なにやら甘い香りが漂ってきた。


「なんか、いい匂いしない?」


俺がそう言うと、大志と風雅は鼻をクンクンと動かす。


「本当だ。何の匂い?」

「下の方からしないか?」


俺たち3人は手すりに捕まって、屋上から下を見下ろした。