私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「…で。ふたりは、今なにしてたの?」

「なにって、『モンアタ』だよ!」


『モンアタ』は略称で、『モンスターアタック』というテレビゲームだ。


自分が狩人となって、フィールドにいるモンスターを攻撃して、アイテムをゲットして装備を強化して強いモンスターに挑むおもしろさがある。

ひとりでもできるが、他のプレイヤーといっしょに力を合わせて戦うのが醍醐味でもある。


いくつもシリーズが出ている人気ゲームで、俺も持っている。


風雅はモンアタを極めていて、空き時間はすべてモンアタに捧げているらしい。

そして、大志に“ゼロ時さん”と呼ばれる所以となった笑い声は――。


「毎週、火曜日の0時ピッタリに運営からガチャ券が配布されるんだよ。それで、レア度が高い装備が出たらうれしくて」


なんとあの笑い声は、レアアイテムを手に入れた風雅の喜びの声がもれていただけだった。


「…なんだ。俺はてっきり、マジの幽霊かと」

「人を勝手に幽霊呼ばわりするな」


風雅はコミュ障というわりには、意外と話やすかった。


「ほら!七星もモンアタやろうぜ!」


そう言って、大志がコントローラーを放り投げてきた。


「え、いいの?」

「風雅のやつ、いつもひとりでやってたから、本当はだれかといっしょにプレイしたかったんだって。コミュ障だから、オンラインもできないとかで――」