私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

就寝時間過ぎてるもんな。

部屋から出ているとわかったら、内申点を下げられるに違いない。


それにしても、これもけっこう泥棒みたいでヤバイとは思うのだが。


ただほとんどが空き部屋のため、だれにも気づかれずに笑い声がもれる部屋のベランダへとたどり着いた。


「…この部屋だな」


大志は、ベランダの掃き出し窓からそっと聞き耳を立てる。

部屋は、2年生の階である2階の一番奥だった。


「大志、ここってだれの部屋か知ってるの?」

「全然知らね。そもそも、奥側は全部空き部屋だと思ってたから」


その空き部屋と思われる部屋から、不気味な笑い声が…。

これって、完全ホラーじゃん…!


掃き出し窓には厚手のカーテンがかかっていて、中の様子はまったくわからない。


「…おっ、窓の鍵が空いてる。七星、中に入れるぞ」

「えぇ!?入るの!?」

「ちょこっと見るだけだよ。ゼロ時さんの正体がわかるかもしれねーし」


大志の目は終始輝きっぱなしで、一切こわいとは思っていない様子。

こういうのって驚かせ甲斐がないから、お化け屋敷のオバケからウザがられるやつだ。


仕方なく、俺がごくりとつばを飲み込んだ。


大志がゆっくりとカーテンをめくる。


その隙間から顔を覗かせると、真っ暗の部屋の中にぼんやりとした光があった。