私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「違ぇよ。利用するヤツがいないだけ」

「…どんなだよ!」


校舎と同じように、寮もバカでかい。

寮生活している人数にまったく比例していない。


だから、寮の中で他の生徒に遭遇する確率は低いんだそう。

むしろ、他の生徒を探すとなるとめちゃくちゃ大変らしい。


晩メシ時のこの時間でさえも食堂に人がいないことを考えたら、寮で部員集めできるかもって思っていた俺の考えはどうやら甘いみたいだ。


逆に、しんと静まり返っていて不気味にも思える。

日が落ちれば、人の気配のない寮なんて、まるでお化け屋敷みたいだ。


…俺、お化け苦手だからまじ勘弁。



その夜。

転校初日で疲れた俺は、9時にはベッドに入って爆睡していた。


しかし、なにか聞こえたような気がしてふと目を覚ました。

スマホの画面を見ると、夜中の0時過ぎだった。


「ヒッヒッヒッ…」


――かすかに聞こえる笑い声。


「だれだ…?」


むくっと体を起こすが、この部屋には俺以外いるはずがない。

空耳かと思って、再び眠ろうとしたとき――。


「ヒャッヒャッヒャッ…」


…また聞こえた。

しかも、そのあともずっと笑い声が響いてくる。


おいおいおい…。

これってもしかして…、ゆ…幽霊…!?