私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

“普通”――。

その普通が、俺にとっては新鮮なんだ。


寮に行くまでの間に、いくつもの運動部が活動できそうな広いグラウンド、10面もあるテニスコート、バカでかい体育館が見えた。

こんなにいい施設があるっていうのに、部活がないなんてもったいないな。


「着いたぞー。ここが輝学園の寮だ」


校舎同様、寮も城かと思うくらいの立派で豪華な外装だった。

中も、玄関からレッドカーペットが敷かれ、ダンスパーティーにでもきたのかなと錯覚する。


「オレたちの部屋は、階段上がってこっちー」

「なあ、大志。そんなに普通にしゃべっても大丈夫?」

「あー、大丈夫大丈夫。言うの忘れてたけど、寮は会話自由だから」

「そうなんだ、よかったー。俺、今日1日中息苦しくて」


ここでなら、大志以外の友だちもつくれたりするのかな。

会話がいいなら、部活勧誘もしやすいな!


「ほら、ここが七星の部屋。その隣がオレ。とりあえず、荷物置いてこいよ」


そこで、いったん大志とは別れた。

部屋は、ひとりで過ごすには広すぎるくらいで、立派なアイランドキッチンまでついていた。


夜ごはんは、大志が食堂に連れていってくれた。

食堂は、俺たちふたりだけだった。


「わー!もしかして、俺が転校してきたからって今日は貸し切りにしてくれたとか!?」