私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

その日の放課後。

俺は、大志といっしょに職員室へと向かった。


「加藤先生、少しよろしいですか」

「ん?柴崎くんと佐野くんですか。どうかしましたか」


プリントの丸つけをしていた加藤先生は、俺たちに気づいて赤ペンを置く。


「先生」

「はい」

「俺たち」

「はい」

「この学校で、青春やります!」

「はい?」

「そのために、部活つくらせてください」

「はいぃ!?」
 

先生の反応といったら、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。

先生は、拍子でずり下がったメガネをかけ直す。


「ぶ、部活動を…?正気ですか?」

「はい、本気です!」


堂々と答える大志。

“正気”を“本気”と聞き間違えていたけだ、あまりにもかっこよかったから、そこは黙っておこう。


加藤先生は、はぁ…と重いため息をつく。


「いきなり、どうしたというのですか。うちの学園は自由度が高いのですから、部活動がなくたって十分楽しいでしょう」

「でも、過去にはあったんですよね?それなら、新しく部活動をつくったって問題ないですよね?」

「それはそうですが…。あと2年もたたないうちに卒業だというのに、なぜ今さら部活を立ち上げる必要があるのですか」


たしかに、先生にとっては一学生のたわごとだと思っているかもしれない。