私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「みんな、こっちだ!」

「近いはずだ!」


鬼の声と足音が響いてくる。

俺は、通気口のカバーを外して中に手をかけると、大志の肩に足をついて立ち上がった。


なんとか通気口の中によじ登り、顔を出すと、大志が親指を立ててグッドポーズをしてくれた。


「見つけたぞ!」

「アオハル部だ!」


そして、俺が中から通気口カバーをつけ直したとき、その隙間から大志が捕まる様子が見えた。


「捕まえましたか?鬼のみなさん」

「「はい!」」


そのとき、花房会長の声も聞こえた。


「…会長!そっちは今さっききた方向です…!」

「捕まえたアオハル部はこっちです!なんで、この短時間に間違えるんですか…!」


そんな生徒会メンバーの声が聞こえて、ようやく大志の前に花房会長が現れた。


「これは失礼。ちょっと道草を…」


…嘘つけ!

ただの超方向音痴なだけだろ!


「佐野大志くんですね。スポーツ万能でスタミナのあるキミにしては、素直に捕まりましたね」

「まあ、これだけの人数に囲まれたら、さすがに逃げ場なんてないっすよ」

「それよりも、あとのひとりはどこですか?カメラにいっしょに映っているのは確認しましたよ」


俺のことだ…!


「こちらにはだれも逃げてはきませんでしたが、そちらは?」