裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

「栃木の方なんですか? 私、訛りすごいですよね。私は茨城出身なんです」

 鈴木さんの出身は私を驚かせるものだった。
 父は茨城の神童と呼ばれ、日本のトップの某大学に首席入学している。

 その父の優秀さに目をつけて、祖父が当時中学生の母の家庭教師にしたのだ。
 父と鈴木さんは2歳差だ。
 2人は元から知り合いだった可能性はないだろうか。

「お隣の県なんですね。なんだか東京に出てきて頑張っている同士と出会えたようで嬉しいです」
 私が呆然としていると、舞ちゃんが嬉しそうに鈴木さんと会話をしている。