裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 彼と一緒にいると、本当に好きになってしまいそうで怖い。

 私は男性に恋をするのが怖かった。

 前回、寛也には裏切られたが、私は彼に恋をしていなかった。
 彼の軽薄そうな雰囲気は薄々感じていた。

 藍子の裏切りの方が精神的にはきつかったのは確かだ。

 私の母方の祖母は、祖父の海外駐在には一切ついていかなかった。

 祖父のことを愛していた彼女は、祖父に現地妻がいると知った時に完全に心を壊してしまった。

 祖父はそんな祖母に冷たく、心の壊れた祖母を人目に触れないように家に隠している。

 母はそんな自分の母親を見て、父の全ての海外駐在について行った。