裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 海外に住んでいると、アメリカなどは州によってルールも違ったりする。
 様々な場所を渡り歩いているうちに、迂闊なことをして問題を起こさない癖が私には身に付いていた。

「そうなのですか? 私の周りは真面目な子が多かったです」

 寛也は髪も明るく染めていて、チャラそうな第一印象だった。


「同じマンションなんだ。縁があるね。何階?」

 エレベーターに入ると2人きりになる。
 私はせっかく送ってもらいながらも、彼のことが苦手だと思っていた。

 歩きながら酒を飲むところと、タバコを吸っていたところが嫌だった。
 なんだか距離感も近くて、送ってもらいながらも早くお別れしたいと思った。