裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 彼は事業が傾いて、自分を追い詰めた可能性がある。

「アオさん、一応、旅行会社の社長をしている俺に対して堂々とした物言いですね。しかも、俺はあなたの10歳は年上ですよ。確かに、今よりずっと円高の時にたくさん旅行しました。うちの会社は主に海外旅行のツアーを組んでいます。アオさんは海外ではどのような旅行をしていたのですか?」

 健太郎さんが楽しそうに私に話しかけてくる。
 私が堂々としているのは、海外では謙虚にしていたら舐められるからだ。

 年齢、立場など気にして縮こまるのは論外だ。
「自分が一番自分の価値を知っている」とばかりに振る舞わなわないと、誰も相手にしてくれない。