裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 それにしても、初対面の人に身の上をあっさり話す彼は危機感がない。
 私はますます彼のことが心配になった。

 そして、私がなぜ話したこともない彼に憧れていたかが分かった。
 私は女性にしろ男性にしろ親の脛を齧らず、自分の力で頑張っている人が好きなのだ。
 私は自分が親の脛齧りだからか、そういった全く違う生き方をしている人に憧れを抱く傾向にある。
 そして、日々見かけていた健太郎さんからは、そういう切り開く者の持つオーラが漂っていた。