裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 日本以外では謙虚にしていたら生きていけない。
 自分は誰より価値があると勘違いでも示し続けなければ、軽んじられる。

「それよりも、パパはママを愛してないなら離婚したらどお?」
 私は今が夢だとしても、父に会ったら絶対に言いたかったことを言った。

 父と母はお互いに初恋の相手と結婚できたと、毎日のように言い合っていた。

 2人は恥ずかしいくらいにラブラブだったはずだ。
 しかし、私の記憶によると父は母を最初から愛していなかったと言ってた気がする。

「何を言っているの、アオ! パパとママは愛し合っているわよ」
 私の質問に慌てるように応えたのは父ではなく、母だった。