裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

 偽りの私の鏡のように、彼も自分を偽っていたのではないかと今は思う。

 チャラそうな見た目に惑わされていたが、彼は半年付き合っても手を繋いでくるだけだった。

 おそらく部屋に連れ込まれて、いやらしいことされると考えていたのは私の思い込みだ。

 転学部試験に合格したのは、ほぼ彼のお陰だ。

 毎日、私のために教材を作っていた彼は私以上に大変だったのではないだろうか。

 彼は回帰前のように私を恋人にしたいとは言ってこない。

 彼はただ親切な人なのだ。

 日本人を苦手と思っていたけど、彼は几帳面で真面目な日本人の素晴らしさを全て持っている。