裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 タワーマンションの中にも、付き合いで来てくれる生徒さんがいた。
 SNSのフォロワー数は相当なものだから、結構有名人だったようだ。

「やばい、楽しい。アオが悲惨すぎる」
 藍子が爆笑しながら、私と母の動画を撮っている。

 ドン!
 すごい音がしたと思うと、急に外が騒がしくなった。

「皆さんも、危ないので避難場所の校庭に避難してください」
 消防士さんが焦ったようにロビーにやってくる。

「親父に、マンションの資産価値が下がりそうって電話するわ」
 このような時に、寛也は藍子に断り電話を始めた。

「ママ、ほら行くよ」
 私は母を隠すようにマンションから出る。