裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 テニスサークルであった寛也と付き合っているが、今まで一度も楽しいと思ったことはない。
 彼と会った後はいつも気を遣いすぎなのか疲れ果てていた。

 私はお互いが初恋同士と言い合っている仲睦まじい両親を見て育ってきた。
 初めてお付き合いした人と結婚するということに憧れを抱いていたのだ。

 だから、彼と恋人になることを決めた時に過剰な期待を持ってしまっていたのかもしれない。

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 私は帰国してから友達になった藍子に誘われ、テニスサークルに入った。
 サークルの飲み会でお店の人に年齢を聞かれたので19歳だと伝えたら、私達にお酒は提供できないと言われた。