裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

 彼女を傷つけないように免許取得を諦めさせるにはどうしたら良いかずっと考えていた。

「健太郎さんがそうおっしゃるなら諦めます。実は、佐々木さんに運転は向いてないから諦めるようにと言われたのです。私は日本語表現の引っ掛けに引っかかるから、本免の学科試験も受からなそうだと」

 佐々木さんというのは、アオさんが経済の勉強を習っている1学年上の同じマンションで同じ大学に通う男の子らしい。

 アオさんの19歳の誕生日にロビーで見かけた子らしいが、全く記憶に残っていない。

 はっきり彼女のために厳しいことを言ってくれる子だから良い子なのだろう。