裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 聞き慣れた大学の友達の声がして思わず振り向くと、動画を撮影している藍子がいた。
 石川藍子は私とクラスもサークルも一緒で一番の仲良しだ。

 よく見ると隣には寛也がいて、恋人のように寄り添っている。
 私と先程別れてから、彼は自分の部屋に藍子を呼んだのだろうか。

 私が訝しげに見る視線に、寛也が気がついた。

「やべえ、藍子、アオにバレたわ。あいつに就職斡旋してもらうまでは、つまんねえ女だけど付き合っておきたかったんだけどな」
 私を馬鹿にするような寛也の言葉に絶句する。

「藍子も私を裏切っていたの?」