裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

「院長と経営者に上下関係があるのは佐々木さんの思い込みですよ。医者の家ではそんな刷り込みがあるのですか? もし、弟さんが佐々木さんを下に見てしまっても、良い経営をすれば必ず関係は対等に持っていけます」

 俺はアオちゃんが言ってくれた言葉に胸が熱くなった。

 やはり、彼女は俺が想像していた通りの人だ。

「そうだね、できる限り努力しないといけないね」

「では、佐々木さんは就職活動はしないのですね?」

「将来が決まってるからね。就職活動をするなんて考えたことないよ」

 俺の言葉に、彼女が微笑んで少し驚いた。
 なぜ、彼女は俺が就職活動をしないことが嬉しいのだろう。