裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

 それでも、もしかしたら彼から連絡が来て部屋に避難させてもらえるかもしれない。

 そんな期待を抱えて、私はマンションの廊下に出た。

 扉を閉めると、母の叫び声が聞こえてこない。
 このマンションの防音は本当にしっかりしていたとホッとする。

 エレベーターを降りて、ロビーで時間をつぶそうと思った。

 2時間くらい時間を潰せば、母の興奮状態もおさまるかもしれない。
 もう真夜中だし叫び疲れて、彼女が寝てくれれば良い。

 私は明日からもあの家に住まなければならないのだろうか。
 健太郎さんの部屋に行きたいけれど、しつこくして関係が悪化し20歳の誕生日のことを守れなければ本末転倒だ。