裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

 鈴木さんは母のように、父のことを盲信しているところがありそうだった。

 会ったことはないが、自分の父親も知らない腹違いの兄は父を恨んでいるだろう。

 小さな町で父親もいない子として嫌な目にあってるだろうし、養育費も貰えない環境で経済的に苦しんだに違いない。

 父の異常なほどの自己中心的な考え方の犠牲になった腹違いの兄の復讐をしてやりたい。
 父に人を粗末に扱ってきた報いを受けさせたい。

「アオは頼もしいね」
 父が微笑んだが、私はその微笑みに吐き気がして自分の部屋に篭った。

「隆さん。もう、アオはダメなの。どうして、アオを生んでから1度も抱いてくれないのー!」