裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

「アオさん、あの⋯⋯」

「これは、アクアラインですね。川崎と木更津、つまり神奈川県と千葉県は繋がっているということです」

 俺の言葉は、唐突なアオさんの言動にかき消された。

 暗くなってきたので、「海ほたる」にでも行けば星が見えてロマンティックだと思ったのだ。

 さっきまで良い雰囲気だったと思ったのは、おじさんの勘違いだったのだろうか。

 なぜだか、アオさんはお仕事モードのようなスイッチがある気がする。
明らかに、今、そのスイッチが入ってしまった。

「はい、そうです。この海は東京湾です」
 俺は告白しようとしていたのに、気がつけばツアーガイドのようなことを言っていた。