裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 3人に囲まれて頭を下げていたから、いじめられているとでも思われてしまったかもしれない。
 弁明をしようと口を開こうとしたら、藍子の声が聞こえてきた。

「人のこと軽薄とか言っときながら、木嶋アオの方がクソビッチじゃん。日本に来たばかりなのに、もう男作っているし」
 回帰前の私はどうして彼女と親友だったのだろう。
 「日本で人と上手くやらなければ」という感情に囚われて、かなり自分を見失っていた。

「アオさんのお知り合いですか? 俺はアオさんのフィアンセの甘城健太郎と申します。ご挨拶が遅れて申し訳ございませんでした」