裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 私は段ボールいっぱいの白い粉を見て、舞ちゃんが引いてしまうと思っていた。

 祖母が狂っているのは木島家の秘密だった。

 精神的に苦しい状態でも、祖母は私の誕生日を祝福してくれたのだ。

 そして、今、友達がプレゼントの小麦粉を使って、ケーキを作ってくれると言っている。

「人参、卵、ほうれん草、色々入っているね。キャロットケーキとか、ベジタブル系のケーキを作っても良い? お店の素敵なケーキがあるから食べきれないかもしれないけど」

「舞ちゃんの作るケーキ食べたい。お店のケーキよりきっと美味しいんだから」

 私は回帰前に食べた有名店のケーキの味なんて覚えていない。